農業用ドローン運用

農業におけるドローンの活用は、現在急速に広まっています。ドローンを使用することで、生産性や作業効率が向上します。例えば、散布作業やモニタリング、水田への種まきなど、ドローンはさまざまな作業で活用することができます。

ドローン事業を開始するためには、約150~200万円程度の初期投資が必要となります。ドローンの導入費用や関連機器の購入など、必要な設備を整えるためには一定の費用がかかります。また、ドローンの操作や安全な飛行に関する知識を身につけるために、3日から5日間の民間研修を受けることも必要です。これには、20万円程度の費用がかかります。

実際にドローンを飛ばす際には、補助者が必要となります。操縦者がドローンの操作に専念するため、ドローンの飛行をサポートする役割を担ってくれる補助者が必要となるのです。

農薬散布においては、10ヘクタールの農地を約15分程度で終了することができます。仲介業者からの受託作業の場合、1ヘクタールあたりの散布費用は7000円から9000円とされており、1日最大で20ヘクタールの散布が可能です。

農業用ドローンの活用期間は、通常7月から8月の約二カ月間です。この期間に農作業をサポートすることで、効果的な生産活動を行うことができます。また、水田においては種を直接まく「水稲直播」という手法もあります。ドローンを活用することで、種まき作業の効率化を図ることができます。

定年後の仕事として農業用ドローンを選ぶことは、日当7万円以上の収入を得るために最適といえるでしょう。ただし、業者登録などの手続きが必要となり、仕事を割り振ってもらうためのネットワーク構築や契約が欠かせませんが、現在も仲介をしている業者はあります。

当校でも、実際に取りまとめ企業から委託を受けて、実施したところ、補助者と2人で1日10ヘクタール程度が割り当てられ、早朝4時から10時程度で収益8万円くらいの農薬散布を行いました。問題点は、夏場は特に暑いということと、実践で行うには、かなりの練習が必要だということが挙げられます。しかし約40日間の稼働で、300~400万の収益を生むことが可能であれば、初期投資も一年で元をとり、「里山年金」としては十分な金額になると思います。

また直接農家から請け負えば、1ヘクタールあたり2万円程度の収益となりますので、自身が稲作などをやっていれば、自ずと依頼者も増えてくるでしょう。